はじめまして、第二新卒で転職した人です。
前回の記事では、僕が第二新卒で転職した時の話をしました。
今回は、第二新卒で転職する時にどんなことをしないといけないのか?について解説したいと思います。
これを読んでいる人にとって、実際の第二新卒の流れや実態について理解していただけるように書いていきますので、最後までぜひ読んでみてください。
第二新卒での転職活動の流れ
まずは、第二新卒での転職活動がどういった流れで進んでいくのかについて解説したいと思います。
第二新卒で転職活動を始めるとなると、大まかな流れは下記になります。
1.転職動機の洗い出し
2.自己分析・エピソードの棚卸し
3.職務経歴書・履歴書を作成し、志望企業に送る
4.面接を受ける
5.オファー面談
6.内定承諾・退職手続き
それぞれについて、流れと具体的にやることを解説していきます。
転職動機の洗い出し
第二新卒で転職活動を始める場合、まずは転職動機の洗い出しから始めることをオススメします。
転職動機の洗い出しは、第二新卒での転職活動を最終的に良いものにするために、とても大切なことです。
なぜなら、あなたが第二新卒で転職をしようと考えているのは、現職の何かしらの不満を転職によって解決しようとしているからです。
つまり第二新卒の転職が成功だったのか失敗だったのかは、現職の不満が次の会社で解決されているかどうかです。
第二新卒での転職を成功に導くためには、現職で何が不満だったのか?をしっかりと明確化することが大切です。
洗い出すには、以下の3つに従って回答を準備してみてください。
①嫌だと感じたことや嫌だった瞬間を小さいことでも洗い出し
②その中から最も嫌だったことや転職しようと思ったきっかけをリストアップ
③再度見直し、それが転職の次にどう繋がるのか言語化
ここで洗い出したことは、最終的に入社する会社を選ぶ際にも役に立つので、ぜひ試してみてください。
自己分析・エピソードの棚卸し
続いて、面接やESの準備のために、自己分析・エピソードの棚卸しをしましょう。
自己分析については、就活時に行っていたことと同じで改めて自分の「強み」「弱み」「パーソナリティ」の3点について深ぼってみてください。
上記を深ぼる際は、以下の2点を起点にして考えてみましょう。
1.人との関わり方を考えてみる
2.物事への向き合い方を振り返る
人との関わり方で、得意だったことや不得意だったことを考えてみると、強み弱みが見えてきます。
今までの物事への向き合い方で、得意だったことや不得意だったことを考えてみると、強み弱みがわかってくると思います。
自己分析についてしっかりと行えば、自分の特長を活かした適職も探しやすくなります。
自己分析で見つけた「強み」は、応募書類作成や、面接の際の自己PRにも活用可能。
しっかりと自己分析をおこなっておくと、転職活動の軸がぶれる心配がなくなります。
エピソードの棚卸しも同時に行いましょう。
現職でのエピソードで「課題」だったこと、「課題」にどう向き合ったのか、向き合った結果、「何を学んだのか」の3点を中心にエピソードを棚卸しをすると、良いエピソードが出来ると思います。
第二新卒でのエピソードは、ものすごいエピソードが必要というわけではありません。
小さいことでも再現性があるエピソードであれば、面接で評価されるので、制限つけないで、棚卸しをしてみましょう。
職務経歴書・履歴書を作成し、志望企業に送る
ここまで進んだら、求人サイトや転職エージェントに登録して、気になった企業に応募してみましょう。
基本的に求人サイトや転職エージェントには片っ端から登録しておくことをオススメします。
基本的に掲載している求人に大きな差はありませんが、掲載している時期は変わるので、見逃しなく気になる企業に応募できます。
また、第一志望や第二志望でない企業でも、積極的に受けていきましょう。
理由としては、転職における面接やエントリーシートの経験値を増やす事ができるからです。
第一志望の会社があっても、面接でしっかりと自分を表現できずに落ちてしまうのはもったいないです。
しっかりと経験値を積んで、万全の体制を作れるように準備しておきましょう。
面接を受ける
受ける企業にもよりますが、面接は基本的に1次面接→2次面接→最終面接の3つあります。
1次面接では、志望者の基本的な能力(地頭力・コミュニケーション能力等)を見ている傾向にあります。
なので、質問例としては、どんなことに取り組みましたか?といった質問がされます。
2次面接からは、基本的な能力に加えて、社風とのマッチを重視して志望者を評価していると傾向にあると思います。
質問例としては、転職の理由はなんですか?といった質問がされます。
最終面接では、社風とのマッチや志望者の人格、志望者の今後の未来が会社の目指す先とマッチしているのかを判断しています。
質問例としては、入社したらどんなことをしたいですか?といった質問がされます。
それぞれ面接での質問意図を捉えて対策していけば通過率が上がりますので、準備していきましょう。
オファー面談
最終面接を通過すると、内定をもらった会社とオファー面談が組まれます。
オファー面談は、企業と志望者のミスマッチを防ぐ最後の機会になります。
ここでは、面接で逆質問できなかった質問を聞いたり、もらったオファーの条件を確認することができます。
提示される年収や入社時期についても、ここで聞くことができます。
入社するかどうかを最終判断する機会になりますので、疑問に思うことへの質問や一番初めに定義した転職の動機を振り返って、入社意思を決定しましょう。
内定承諾・退職手続き
オファー面談を経て、自身が納得する会社に入社意思が決まったら、内定を頂いた会社へ連絡し、オファーの承諾をしましょう。
承諾した会社への入社手続きは、内定先の企業から随時連絡があるため、そのとおりに進めれば問題ありません。
一方で自分で対応しないといけないのは、退職手続きです。
基本的には、上司に退職の意向を伝えれば、人事部から連絡が来て、退職の手続きを進める形になると思います。
もし進まない場合は、自身で人事部に連絡をするか、どうしても退職が進めない場合は退職代行等を用いて、強制的に退職を進めていきましょう。
ここまでが大枠の第二新卒での転職活動の流れになります。
第二新卒と新卒の就活では何が違う?
第二新卒と新卒の就活では、何が違うのでしょうか?
第二新卒と新卒での就活の違いは、「面接で評価されるポイント」と「話すエピソード」の違いです。
以下から解説していきます。
新卒で見られるポイント
新卒の際には、社会人経験が全くない状態での就職活動であるため、学生時代のエピソードを元にポテンシャルを測っていました。
学生時代に学んだことを抽象化し、それが志望企業での仕事内容に適用できそうかについて判断されてました。
第二新卒で見られるポイント
第二新卒の場合は、社会人経験がある状態なので、社会人経験としてのエピソードや仕事内容から、応募者のポテンシャルを測ります。
第二新卒の場合のほうが、より実務よりのポテンシャルを測られることになるようになります。
また、第二新卒は社会人3年以内での離職になるため、新卒の際には、聞かれなかった離職理由も聞かれることになります。
これは面接官から「自社に入って長く働く気があるのか」を判断されることになります。
一方で、就職活動の流れについては、新卒も第二新卒も変わりはないので、新卒時の流れを思い出して準備すれば問題ありません。
第二新卒の転職で成功するコツ
第二新卒での転職を成功させるには、どうすればよいのでしょうか?
ここからは、第二新卒での転職を考えている方に向けて、成功させる4つのポイントについて解説していきます。
1.転職動機をしっかりと洗い出すこと
第二新卒での転職を成功させるには、まず転職の動機をしっかりと洗い出すことが大事です。
最初にして最大に大事なことと言っても過言ではありません。
あなたが転職したいと今考えているには、必ず現職の不満があると思います。
それを解決するための手段として、第二新卒での転職を考えているでしょう。
第二新卒での転職は、沢山の企業から内定をもらうことではありません。
今の不満を解決できる企業に移ることです。
したがって、なんの不満を解消したいのか?をはっきりさせておかないと、第二新卒での転職したあとに、転職が成功だったと言えないのです。
したがって、転職動機をしっかりと洗い出すことが、転職の成功を左右する最初の一歩になります。
また、複数内定がもらえた場合にどの企業に入社するかの判断基準になります。
力を入れて取り組みましょう。
2.自己分析・エピソードの棚卸しをしっかりとやること
続いて、自己分析とエピソードの棚卸しをしっかりと行いましょう
ES・面接では、あなたのポテンシャルや働く意欲を評価してます。
自身が志望企業にとって有望な人材であることを証明するためにも、自分がどんな人材なのか?それを証明できるエピソードは何なのかをしっかりと定義しておきましょう。
上記を魅力的に面接官に評価してもらうためには、面接官がどんな人を求めているのかを的確に知る必要があります。
端的に面接官が見ている視点を記載すると、以下の3点です。
・社風に合う人材であるか?
・仕事へのポテンシャルはどれくらいあるか?
・長く(10年以上)働いてくれるか?
この3つに答えることができるように、自分自身がどんな人材なのかや証明できるエピソードを考えて話すと、ESや面接が通りやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
3.面接終了後は必ず振り返りをすること
転職活動において、面接は避けて通ることができないプロセスです。
そのため、どんな面接があっても、面接が通過できるように成功確率を上げておきたいですよね?
であれば、面接終了後は、必ず振り返りをしましょう。
面接の振り返りをすることで、良かったことや悪かったことが見えてくると思います。
それを元に改善策を考えて行動していけば、あなたの面接での成功確率は上がります。
当たり前なことですが、意外と面倒なことなので、後回しにしがちになります。
しかし、志望企業に入りたいのであれば、志望企業の面接に通らないといけないし、どこからも内定をもらえないのであれば、そもそも第二新卒での転職はできないので、力を入れて取り組むことをオススメします。
振り返りにおいて大事なポイントは2点あります。
1.振り返りはできるだけ面接後にすぐ行うこと。
2.次に取るべきアクションを明確化すること。
振り返りはできるだけ面接後にすぐ行いましょう。
面接後に振り返りをしないと、何が行われていたかを明確に思い出せないので、振り返りの精度が落ちてしまいますので、絶対にすぐやりましょう。
面接中は、緊張や会話の集中により、内容を覚えることに意識は向かないです。
そのため、面接内容については曖昧な記憶になりやすい。
そこからさらに時間が経てば、詳細に思い出すことはより難しくなります。
したがって、できるだけ記憶に新しい段階で振り返りを行うことが非常に大事です。
次に取るべきアクションは明確化しましょう。
振り返りを行えば、良かったことや悪かったことが見つかります。
これにより、良かった部分は継続しようとか、悪い点は改善しよう等の精度を上げるためのヒントが得られます。
このヒントを活かさない手は絶対にないです。
少しでも改善点があるならしっかりとアクションに落とし込み、次に活かせるようにしておくことが大事です。
4.退職理由はポジティブに伝える
第二新卒での面接は、必ずといっていいほど、退職理由を聞かれます。
この際に気をつけるポイントは、「退職理由はポジティブに伝える」ことです。
当たり前ですが、退職理由は、ネガティブに伝えると面接の通過率は落ちます。
現職を退職する理由の多くは不満があるからですが、その不満をダイレクトに伝えるのではなく、不満を元に見えてきた「やりたいこと」や「なりたい状態」をポジティブに伝えるように変換しましょう。
もちろん、嘘はいけませんが、どの側面を伝えるべきなのか?を切り取るのは行ってもよいことです。
ポジティブに見える部分を切り取り、そこを相手に伝わる形で話すことを意識しましょう。
第二新卒の転職で失敗するポイント
ここまで第二新卒の転職で成功するポイントを解説してきました。
ここからは逆に失敗するポイントについて触れていきます。
ここから記載することが、転職活動で失敗するポイントであると意識しておきましょう。
1.エージェントをしっかりと利用しないこと
転職活動をする際に、転職エージェントは利用すると思います。
もし利用しないと考えている方は、転職活動の失敗率を上げているだけなので、必ず利用しましょう
エージェントを利用する上で伝えたいことは、「エージェントをフルで活用しましょう」ということです。
エージェントに登録すると、担当者が付くと思います。
その担当者からの求人の斡旋や面接の所感を聞かれるだけではフルで活用しているとは言えません。
僕がエージェントを活用していた際には、以下のことを行ってました。
・自分では集められない志望企業の情報について聞き、代わりに集めてもらう。
・面接で話すことのフィードバックや聞かれることについての情報収集を積極的に行う。
・職務経歴書やESの添削をしてもらう。
上記のことを、週3回ぐらいの頻度で協力してもらい、面接の成功確率を上げていました。
エージェントの利用は、転職側は無料なので、受け身ならず、積極的に活用していきましょう。
2.第一希望の会社だけしか受けないこと
転職活動を始める段階だと、まだ何をしていけばよいのかわからないと思います。
そんな中で自分が気に入った会社だけを受けていくことをしていると、本当に行きたい会社の面接やESが通らなくて、がっかりするということが起きます。
まずは転職活動の所感を掴みましょう。
面接ではどんなことが聞かれるのか、自分がどんな状態だったら力を発揮できるのか
これらは、実戦経験を通さないと掴めてこないです。
実戦経験を積まないと振り返りをすることもできません。
面接が進んでいる企業の志望を途中で辞めることはできますし、内定をもらっても行かなければ良いだけです。
自分の実戦経験を増やしていくためにも、少しでも興味を持った企業は積極的に受けていきましょう。
3.オファー面談で疑問点を潰さないこと
これは内定後に行われるオファー面談での失敗のポイントですが、自身が志望している会社についてしっかりと知らないと、入ってから後悔をすることになります。
前述しましたが、転職活動は、現在の会社での不満を解消するために行うものです。
オファー面談は最後の企業と認識がずれていないかをすり合わせる時間であるため、ここで自分の懸念点についてしっかりとすり合わせてないと、入社してからも辛いだけです。
そのため、オファー面談では、必ず自身が入社するにあたって持っている疑問点を解消するように動きましょう。
在職しながらの転職と退職してからの転職はどっちがいい?
ここまで転職の流れと成功するポイント・失敗するポイントをまとめました。
これから転職をしようと考えている人は、在籍しながら転職するのか、退職してから転職するのかどっちがいいのか悩むと思います。
ここではそれぞれの特徴について解説していきます。
在職中の転職と退職後の転職のメリットとデメリット
在職と退職のメリットデメリットを表にすると以下になります。
在職中は、収入が得られるため経済面でも精神面でも安心して転職活動することができます。
デメリットとしては、現職と両立して転職活動をおこなわなければならないので、時間的にハードになり、転職活動が長期化することを懸念しなければなりません。
逆に退職後は、時間的に余裕を持って転職活動がおこなえますし、転職したい会社をしっかりと吟味することができます。
ただし、就職先が見つからないと、無職の期間が長くなるので、気持ち的にも経済的にも余裕がなくなるので、転職活動の長期化には注意が必要です。
辞めてからでも転職することはできる
多くの転職サイトでは、辞職してからの転職は辞めておいたほうが良いと記載があります。
個人的な意見になってしまいますが、結論、「辞めてからでも転職することはできます」
上記で記載した通り、デメリットはあります。
だからといって、絶対に転職できないことはないので、自分が気持ち的に転職活動をしやすい方を選べば良いと思います。
今の仕事を続けながらのほうが、精神的に安定するなら、在職しながら転職すればいいですし、辞職してからの転職がやりやすそうなら、そちらを選べば良いです。
伝えたいこととしては、「どちらでも最終的には転職できるので、好きな方を選べる」ということです。
ただ辞職してからの転職について、1点だけ認識しておいてほしいのが、面接において「なんで辞めてから転職活動しているの?」と聞かれることがあるということです。
これに関しては、ポジティブに伝わるように理由を答えれば問題ありません。
「面接で聞かれることがある」ということを認識しておいてください。
まとめ
第二新卒での転職は、転職活動の流れや成功するポイントや失敗するポイントを押さえておけば、そこまで難しいものではありません。
今のご時世だと、どこも人材不足なので、転職できます。
ここまで読んで頂いた方の転職活動が、より有利な位置からスタートできるきっかけになれば良いと思います。
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